
新橋駅西口広場(SL広場)
2分駅の西口を出た正面にある広場。1972年、鉄道開業100年を機に置かれた蒸気機関車C11 292が保存されている。街頭インタビューの背景としてテレビによく映る場所で、新橋で待ち合わせるならまずここが使われる。
💡 機関車は1945年製で、生涯を姫路の機関区で過ごした一両。現役時代に東京を走ったことはない。
Tokyo
日本最初の鉄道が出た街。いまは高架下と路地に飲み屋が詰まり、SL広場はテレビが酔った会社員に話を聞きに行く場所になっている
新橋は1872年に日本最初の鉄道が横浜へ向けて発車した街。ただしその新橋停車場は今の駅ではなく、300mほど東の汐留にあった。現在の駅は1909年開業の烏森駅が1914年に名前を引き継いだもので、駅前のSL広場、煉瓦アーチの高架下に一軒ずつ入った居酒屋、ビルに囲まれて残る烏森神社が、この街の性格をそのまま示している。西の烏森口は飲み屋街、東の汐留口は高層ビル街と、出口によって景色が変わる。
定番

駅の西口を出た正面にある広場。1972年、鉄道開業100年を機に置かれた蒸気機関車C11 292が保存されている。街頭インタビューの背景としてテレビによく映る場所で、新橋で待ち合わせるならまずここが使われる。
💡 機関車は1945年製で、生涯を姫路の機関区で過ごした一両。現役時代に東京を走ったことはない。
1872年に日本最初の鉄道が横浜へ向けて出発した、初代・新橋停車場の跡地。1986年に貨物駅が廃止されたあとの発掘で基礎が見つかり、2003年に同じ場所へ開業当時の外観で建て直された。中は無料の展示室で、発掘されたプラットホームの遺構も見られる。
💡 入館無料。10時〜17時、月曜休館。今の新橋駅ではなく、こちらが「日本最初の駅」だった場所。
江戸時代の将軍家の庭園。東京湾から海水を引き入れた「潮入の池」を持ち、潮の満ち引きで水位が変わる。松と水面の向こうに汐留の高層ビルが立ち上がる眺めは、この庭園でしか見られない。
💡 新橋駅からは徒歩15分ほど。開園は9時〜17時で入園は有料。園内の茶屋で抹茶を飲める。
地元の穴場

飲み屋の看板が両側に積み上がった路地を入った先、ビルに四方を囲まれた狭い敷地に建つ神社。社伝では天慶3年(940年)、藤原秀郷が平将門の乱の戦勝祈願の礼に建てたとされ、烏が群がる森だったという由来がそのまま「烏森」という地名になった。鳥居はコンクリートの角柱で、社殿も昭和の建築。
💡 参道の入口は狭く、飲食店の看板に紛れていて見落としやすい。色の入った御朱印で知られ、休日は列ができる。

1971年竣工。格子を積み上げたような外壁で、地下1階から地上4階までが商業フロアになっている。地下には約70軒の飲食店が並び、上の階には金券ショップ・マッサージ・古い喫茶店が入る。駅前の再開発計画に含まれており、この姿がいつまで残るかは決まっていない。
💡 1階の通路を通り抜けるだけでも空気が変わる。会社員相手の店が多く、日曜・祝日は閉まっている店が目立つ。
汐留のカレッタ汐留46階にある無料の展望スペース。眼下に浜離宮の緑と東京湾、その先に湾岸の高層ビル群が広がる。有料の展望台と違って人が少なく、席に座って眺められる。
💡 入場無料で23時30分まで開いている。雨の日や、夜まで時間を潰したいときに使える。
定番
ニュー新橋ビル1階の洋食店。オムライスとナポリタンを中心にした小さなカウンターの店で、昼どきは会社員の行列ができる。
💡 日曜定休。土曜は15時30分まで。混む時間を外すなら14時以降が入りやすい。
ビルの地下にある居酒屋。その日の魚を使った刺身の盛り合わせが評判で、価格は抑えめ。地下だが入口は開けていて入りやすい。
💡 金曜だけ深夜4時30分まで開いている。ほかの曜日は23時30分まで。
刺身と焼き魚・煮魚を出す居酒屋。昼は焼き魚や煮魚の定食も出す。平日の20時前後は満席になりやすい。
💡 店名に「地鶏」とあるが、実際の看板メニューは刺身。土日祝は休み。新橋は会社員の街なので、週末に食べるなら開いている店を先に調べておくとよい。
地元の穴場

駅の西側、烏森神社のまわりに広がる細い路地。ビルの1階から4階まで焼き鳥・おでん・スナックの看板が縦に積み上がり、路地そのものはすれ違うのがやっとの幅しかない。夕方になると各店が表に立て看板を出し、道と店の境目が曖昧になる。
💡 上の階の店は外から中が見えないので、入口の看板で値段を確かめてから上がるとよい。ひとりでも入れるカウンターの店が多い。
新橋で生まれた海鮮居酒屋チェーンの本店。刺身や海鮮を安く出す店として知られ、総本店を中心に半径5分ほどの範囲に2号店・4号店・新店・系列のイタリアンまで、複数の店舗が集まっている。どこも夕方には席が埋まる。
💡 総本店が満席でも、歩いてすぐの別店舗が空いていることが多い。開店は15時から(土日祝は開店時間が異なることがある)。
一八七二年十月十四日、日本で最初の鉄道が新橋と横浜のあいだで営業を始めた。ただし、その一番列車が出た新橋停車場は、いまの新橋駅ではない。三百メートルほど東、汐留にあった。一九一四年十二月二十日、東京駅が開業すると、この駅は旅客の扱いをやめ、名を汐留と改めて貨物駅になる。日本最初の駅は、四十二年で客を降ろすのをやめたことになる。
空いた「新橋」という名前は、隣の駅がもらった。一九〇九年十二月十六日に開いた烏森駅である。烏森は地名だった。社伝によれば天慶三年(九四〇年)、藤原秀郷が平将門の乱の戦勝祈願の礼に社を建てようとしたところ、夢のお告げのとおり烏が群がる森があり、そこに祀ったという。つまり今の新橋駅は、もともと烏の森の駅だった。駅の名は東から西へ三百メートル動き、烏森の名は神社と、その周りの路地に残った。いま駅の西側で飲んでいる人たちは、旧駅名の中で飲んでいる。
汐留の貨物駅は一九八六年十一月一日に廃止された。跡地の再開発にともなう発掘で、初代新橋停車場の基礎が土の下から出てくる。二〇〇三年、駅舎は同じ場所に、開業当時の外観で建て直された。いっぽう、名前を受け取った側の駅前には、一九七二年、鉄道開業百年を機に蒸気機関車が据えられた。C11形292号機。一九四五年に造られ、生涯を姫路の機関区で過ごした一両で、現役のあいだ東京を走ったことはない。日本最初の駅ではなくなった場所に置かれた、ここを走ったことのない機関車のまわりで、今日も人が待ち合わせている。
烏森神社
神社の例祭。大祭は日比谷神社と交互に隔年で行われ、大祭の年には神輿が街を回る。ビルに挟まれた狭い参道に提灯が並び、普段は通り抜けるだけの路地に人が滞留する。
新橋駅前SL広場ほか
新橋の商店会が開く夏祭り。「小1時間(こいち)遊んでいって」が名前の由来で、SL広場に櫓が立ち、盆踊りとゆかた美人コンテストが行われる。屋台が出て、仕事帰りの人がそのまま浴衣の輪に加わる。
日程は年によって動きます。予定を組むときは神社・主催者の案内で確認してください。
東海道線などの高架を支える煉瓦のアーチに、居酒屋が一軒ずつ収まっている。列車が通るたびに天井が低く鳴る。日が落ちるとビールケースの椅子が通路側まで出てきて、店の中と外の区別がなくなる。
17時台から開いている店が多く、早い時間なら並ばずに座れる。
昼は看板の集まりでしかない路地が、暗くなると縦に光る。1階の焼き鳥屋の煙、2階3階のスナックの窓、その上まで積み上がった電飾が、幅2メートルほどの路地の上で重なる。
神社の参道もこの路地の一部で、赤い提灯の先に鳥居が立っている。
新橋駅前ビルとニュー新橋ビルの地下には、竣工当時の区画割りのまま小さな店が詰まっている。通路は蛍光灯で明るく、居酒屋の隣に理髪店や金券ショップが並ぶ。地上の路地とは別種の夜がある。
地下街は駅とつながっているので、雨の日でも濡れずに移動できる。
客室に洗濯乾燥機と電子レンジを備えるタイプのホテル。新橋駅から徒歩6分で、飲み屋街よりは静かな側に建つ。
💡 洗濯機があるので、東京に数日滞在して荷物を増やしたくないときに向く。
価格帯はシーズンにより変動。予約サイトで要確認
駅の日比谷口側に建つビジネスホテル。飲み屋街と銀座のどちらも徒歩圏で、羽田・成田の両空港へ乗り換えなしで出られる立地。
💡 部屋は広くないが、この立地では価格が抑えめ。朝が早い日程のときに効く。
価格帯はシーズンにより変動。予約サイトで要確認

汐留の高層ビルの上層階を占めるホテル。客室は28階から37階にあり、浜離宮と東京湾、または東京タワーの方向を見下ろす。烏森口の飲み屋街とは駅を挟んで反対側で、同じ駅の東西でここまで性格が違う。
💡 新橋駅の汐留口から地下通路と歩行者デッキでつながっている。眺めが目当てなら予約時に部屋の向きを確認したい。
価格帯は高め。シーズンにより変動するので予約サイトで要確認
渋谷から
約14分 · 乗換なし · 東京メトロ銀座線 · ¥180
新宿から
約21分 · 乗換1回 (赤坂見附で乗換) · 東京メトロ丸ノ内線 → 東京メトロ銀座線 · ¥210赤坂見附は同じホームの向かい側で乗り換えられる。乗り換えたくなければJR山手線で乗換なし、約29分・260円。
東京駅から
約4分 · 乗換なし · JR山手線 · ¥160東海道線・横須賀線なら2〜3分。どの列車でも1駅。
上野から
約11分 · 乗換なし · JR山手線 · ¥200
池袋から
約28分 · 乗換なし · JR山手線 · ¥260
品川から
約9分 · 乗換なし · JR山手線 · ¥200東海道線・横須賀線なら4〜5分。どの列車でも乗り換えは要らない。
成田空港から
約79分 · 乗換1回 (押上で乗換) · 京成成田スカイアクセス線(アクセス特急) → 京成押上線・都営浅草線 · ¥1,420スカイライナーと青砥乗り換えなら約75分だが2,470円。逆に京成本線の快速特急には都営浅草線へ直通して新橋まで乗り換えなしで来る便もあり、約98分・1,220円といちばん安い。
羽田空港から
約40分 · 乗換なし · 京急空港線・都営浅草線(直通) · ¥550都営浅草線に直通する列車を選べば乗り換えなし。東京モノレールと浜松町乗り換えでも約41分だが、直通のほうが安く階段も少ない。
所要時間は平日昼間の目安、運賃はきっぷの概算です。どちらも変わるので、当日は乗換案内で確認してください。
新橋にはJR山手線・京浜東北線・東海道線・横須賀線、東京メトロ銀座線、都営浅草線、そしてゆりかもめが集まる。ゆりかもめはこの駅が起点で、お台場・豊洲方面へはここから乗る。都営浅草線は羽田空港と成田空港のどちらにも直通する列車があり、乗り換えずに両空港へ出られる数少ない駅のひとつでもある。出口は大きく2方向で、西の日比谷口(烏森口)がSL広場と飲み屋街、東の汐留口が高層ビルとカレッタ汐留につながる。
平日の夕方から夜が、いちばん新橋らしい時間になる。高架下も路地も18時を過ぎると席が埋まりはじめ、路上に立ち飲みの人が出る。逆に土日祝は会社員向けの店が軒並み閉まり、街全体が静かになる(写真を撮るなら空いていて歩きやすい)。SL広場は昼のあいだずっと人がいて、待ち合わせに使われている。7月下旬のこいち祭の2日間は、広場と周辺の通りが歩行者で埋まる。
飲み屋の多くは会社員を相手にしているので、日曜・祝日は閉まっている店が多い。週末に来るなら、開いている店を先に調べておくとよい。高架下と路地の店は間口が狭く、外から中が見えないことも多いので、入口に出ている品書きで値段を確かめてから入ると安心できる。雨の日は、駅前ビルの地下街とカレッタ汐留46階の無料展望スペースが逃げ場になる。
「新しい橋」の意味である。江戸初期に汐留川へ架けられた橋がそう呼ばれた。1710年に北側へ芝口御門が置かれると橋の名は芝口橋に改められたが、人々は北詰を新橋と呼び続け、明治に橋の名も戻った。1872年、日本最初の鉄道の起点がここに置かれる。