Backstreet Journey
日本語

錦糸町

Kinshicho

スカイツリーの人波が届かない、東東京の盛り場。

駅の周りに商業施設が積み上がる一方、少し歩けば現役の商店街と飲み屋が続く。観光のために作られた通りは無く、平日の夜に埋まっているのは仕事帰りの人である。北口と南口で街の顔が変わる。

ここに泊まるなら

この駅を宿の拠点にしたときの、主な行き先までの時間。

運営者のひとこと地下鉄はJRの真下にあり、JRのどちらの出口から出ても、地下鉄の改札まではほぼ同じ距離

行き先時間の目安乗り換え主な路線
羽田空港(電車)約45分1回(品川)JR総武線快速 → 京急線
羽田空港(バス)約40〜60分なしスカイツリーシャトル(錦糸町駅から)時刻表と運賃(公式)東武ホテルレバント東京の前から出るリムジンバスもある
くわしく東武ホテルレバント東京の前から出るリムジンバスもある
成田空港(電車)約80分なしJR総武線快速成田空港への直通は平日1日21本。日中は1時間に1本(毎時24分発)、夕方は1時間に2本
くわしく成田空港への直通は平日1日21本。日中は1時間に1本(毎時24分発)、夕方は1時間に2本
運営者のひとこと乗り換えなしの快速が楽
成田空港(バス)約60〜70分なしスカイツリーシャトル(錦糸町駅から)時刻表と運賃(公式)予約制。1日4便
くわしく予約制。1日4便
東京駅約10分なしJR総武線快速
浅草乗車 約5分1回(押上)東京メトロ半蔵門線 → 都営浅草線
渋谷約30分なし東京メトロ半蔵門線
新宿約30分なしJR中央・総武線各駅停車
東京ディズニーリゾート(東京駅経由)乗車 約25分1回(東京駅)JR総武線快速 → JR京葉線運営者のひとこと京葉線のホームまでかなり歩く
東京ディズニーリゾート(西船橋経由)乗車 約35分1回(西船橋)JR中央・総武線各駅停車 → JR武蔵野線・京葉線西船橋から舞浜方面は、日中1時間に3本
くわしく西船橋から舞浜方面は、日中1時間に3本
運営者のひとこと乗り換えが混みやすい
東京ディズニーリゾート(バス)約35〜45分なしスカイツリーシャトル(錦糸町駅から)時刻表と運賃(公式)東京ディズニーシーまで約35分、東京ディズニーランドまで約45分
くわしく東京ディズニーシーまで約35分、東京ディズニーランドまで約45分
運営者のひとこと荷物が多い、子ども連れならこれが一番楽

公式の時刻表から、平日の日中の1本で調べた目安(2026年9月24日確認)。「乗車」は乗っている時間だけで、乗り換えの時間を含まない。時間帯や曜日で変わる。

見どころ

定番

亀戸天神社

徒歩15分

Kameido Tenjin Shrine

錦糸町から徒歩圏内にある由緒ある天満宮。太鼓橋と池の景色が美しく、4月下旬〜5月上旬の藤まつりは都内屈指の名所として知られています。

藤まつりの時期は開門直後(朝8時頃)に来ると、紫色の藤棚を混雑なしで独占できます。

亀戸天神社

2026年7月撮影

定番

駅を囲んで積み上がる商業施設

徒歩1分

Shopping Complexes Stacked Around the Station

この規模の駅としては商業施設の密度が際立っている。改札の真上にテルミナ、徒歩数分にアルカキットとマルイ、すぐ近くの楽天地ビル上層に錦糸町PARCO、少し東にオリナス。個々が目的地というより、この集中ぶり自体が特徴で、ファッションビルもデパ地下的な食品フロアも普通のスーパーも、駅前から出ずに見比べられる。

テルミナは改札直結、最も遠いオリナスでも徒歩8分ほど。雨の日にこの構造のありがたみが分かる。

駅を囲んで積み上がる商業施設

2026年7月撮影

穴場

錦糸公園

徒歩6分

Kinshi Park (錦糸公園)

駅から徒歩5〜6分にある地域の中心公園。芝生と運動施設があり、空が大きく開けている。7月下旬の隅田川花火大会では、第二会場の花火とスカイツリーを一緒に見られる地元の定番スポットとして知られる。

本領は何でもない平日の昼下がり。芝生で弁当を広げる勤め人、遊具で遊ぶ子ども、その上にスカイツリーが立っている。

錦糸公園

2026年7月撮影

穴場

竪川親水公園

Tatekawa Shinsui Park

竪川は万治二年(1659年)に開かれた運河で、隅田川と旧中川を東西に結んでいた。いまはほぼ全区間が埋められ、その上を首都高速7号線の高架が覆っている。公園は暗渠の上に細長く伸び、人工のせせらぎが引かれている。この街の名も、埋められた錦糸堀という堀から来ている。

駅の南口から歩いて数分。区間によって噴水や池、テニスコートやグランドゴルフ場がある。高架の下なので、夏でも日が当たらない。8月の河内音頭大盆踊りはここが会場になる。

穴場

砂町銀座商店街

徒歩40分

Sunamachi Ginza Shopping Street

東西約670mに約180店舗が今も営業する、都内に残る数少ない昭和の商店街。米屋・乾物店・豆腐屋・和菓子屋が現役で並ぶ。観光客はほとんど来ないが、地元の日常の買い物の場として機能しているからこそ続いている。

最寄り駅が無いことが、かえってこの姿を残した。錦糸町からは徒歩40分ほどかかるので、バスを使うのが現実的。

穴場

楽天地と場外馬券場がつくった街

徒歩3分

Rakutenchi and the Betting Crowd

楽天地は1937年にこの地へ開いた娯楽街「江東楽天地」が始まりで、映画館がその核だった。運営会社は今も同じ街区を持ち続けている。現在の中身は幾重にも重なっていて、本館上層には2019年に西友リヴィン跡へ入った錦糸町PARCO、映画館は「TOHOシネマズ錦糸町楽天地」として営業し、別館には地下650mから汲み上げる天然温泉のサウナ「楽天地スパ」(男性専用)がある。その隣にJRAの場外馬券売場ウインズ錦糸町が立つ。レース開催の週末にここへ集まる人の流れが、長く南口の飲み屋街を支えてきた。

レース開催は土日。静かな街並みを見たいなら平日に。

穴場

猿江恩賜公園

徒歩14分

Sarue Onshi Park

駅の南、徒歩14分にある広い公園。この土地には変わった来歴がある。1733年に江戸幕府公認の貯木場として開かれ、堀を使って運ばれた材木がここに貯えられていた。明治政府の御用達となり、のちに宮内省の猿江御料地へ。1924年、皇太子(のちの昭和天皇)の成婚を記念して一部が東京市に下賜され、それが「恩賜」の由来である。南園は1932年、北園は貯木場の移転後の1976年に開園した。

南園は上下二段の池を中心とした回遊式の庭園、北園は芝生と運動施設が広がる。桜の時期も観光客ではなく近所の人が集まる。

猿江恩賜公園

2026年8月撮影

グルメ

定番

亀戸餃子・下町ギョーザ文化

徒歩5分

Kameido Gyoza and the Local Gyoza Shops

錦糸町から亀戸にかけては餃子屋が集まる一帯。カリッと焼いた底面に、ニラを効かせた豚肉餡が詰まった一皿を、カウンター中心の小さな店で出す。代表格の亀戸餃子は本店のほか錦糸町にも店がある。

昼時は勤め人で埋まる。カウンター中心なので、大人数には向かない。

亀戸餃子・下町ギョーザ文化

2026年9月撮影

定番

すみだフードホール(錦糸町PARCO 1階)

徒歩4分

Sumida Food Hall (Kinshicho PARCO, 1F)

錦糸町PARCO1階のフードコート。ハンバーガーのUMAMI BURGER、海鮮丼の二代目 野口鮮魚店、ラーメンの真鯛らーめん 麺魚、クラフトビールのVECTOR BEER、角打ちのIMADEYA SUMIDAなど、業態の違う7店が一つのフロアに並ぶ。1人でも入りやすく、注文してから席で待つ形式。

飲食店は11時から23時まで(一部店舗は異なる)。IMADEYA SUMIDAは角打ちなので、昼から軽く飲むこともできる。

すみだフードホール(錦糸町PARCO 1階)

2026年9月撮影

定番

北口の居酒屋横丁

徒歩2分

North Exit Izakaya Alley

駅の北口を出た路地に居酒屋が密集している一帯。表通りから一本入るだけで店の間隔が詰まり、看板が低くなる。予約なしで入る店が多い。

駅から徒歩2分。多くは夕方から。店が小さいので、人数が多いと入れないことがある。

穴場

立ち呑み粋

徒歩3分

Tachinomi Iki

駅の北側にある立ち飲みの店。夕方4時から開いていて、仕事帰りの客で埋まる。座席は少なく、大半は立ったまま飲む。

16時〜23時30分。駅から徒歩3分。

穴場

Thai Kitchen

徒歩6分

錦糸町のタイ料理店。この街の南口から東にかけては、タイ・ベトナム・中国など各国の店が住民向けに営業しており、観光の看板を出していない店が多い。この店はその中では入りやすいほうである。

11時30分〜22時30分。駅から徒歩6分。

穴場

天神せんべい 大木屋(手焼きせんべい)

徒歩15分

Tenjin Senbei Okiya (hand-grilled rice crackers)

亀戸天神の参道沿いにある、明治40年創業のせんべい屋。定番の醤油せんべいのほか、天神=学問の神様にちなんだ「合格煎餅」を売っている。錦糸町からも歩ける距離だが、亀戸天神とあわせて訪れるのが自然な位置にある。

予約すれば店頭で手焼き体験ができる(3枚・前日17時までに要予約)。錦糸町駅からは徒歩15分ほどかかるので、JR総武線で亀戸駅まで1駅乗ってから歩くほうが現実的。

穴場

桂林

徒歩10分

Keirin

1977年(昭和52年)創業の町中華。JR錦糸町駅北口から徒歩約7分、墨田区太平にある。連日行列ができる人気店で、看板は半熟卵と大ぶりの海老がのった海老チャーハン。ラーメン目当ての客も多い。

定休日は水曜、開店は11時。ラーメンに半チャーハンを付けられるセットが一番お得。

桂林

2026年7月撮影

穴場

御菓子司 白樺

徒歩6分

Shirakaba (Wagashi)

駅から徒歩6分、創業70年以上の和菓子屋。ぽっちゃりした招き猫の形をした「たらふくもなか」が看板で、どら焼きの「錦どら」、すみだ銘菓「墨わらび」も知られる。駅ビル・テルミナの地下にも支店があり、こちらは甘味処を併設している。

本店は月曜定休、8時〜18時。猫の最中は日持ちするので土産に向く。

御菓子司 白樺

2026年8月撮影

穴場

中華そば 満鶏軒

徒歩6分

Mankeiken (duck ramen)

鴨だしの中華そばを出す店。スープは鴨と水だけで取ると店頭に掲げている。塩と醤油のほか、汁なしの鴨まぜそばもある。昼どきは店の前に列ができるが、回転は速い。

11時から21時まで通しで開いていて、休みがない。並ぶのが嫌なら14時から17時のあいだが空いている。

中華そば 満鶏軒

2026年8月撮影

街の記憶

「置いていけ」と言った水

街の名前は水の名前だが、その水はもう無い。錦糸堀という掘割が、いまの駅北口、北斎通りのあたりにあった。本所七不思議の「置いてけ堀」は、この堀のこととされる。夕方、釣った魚を持って帰ろうとすると、水の底から置いてけ、置いてけと声がする。振り返っても誰もいない。かまわず歩いて家に着き、魚籠をのぞくと空になっている。「錦糸」という字のほうの由来は、はっきりしていない。「岸堀」が訛ったという説、この辺りで琴の糸を作っていたという説、朝夕の日を受けた水面が糸のように光ったからという説がある。

駅も最初から錦糸町ではなかった。一八九四年十二月九日、総武鉄道の本所駅として開業し、錦糸町を名乗るのは一九一五年五月一日からである。その頃、駅の南側の土地では機関車を造っていた。汽車製造合資会社の東京支店で、一九三一年に小名木川の近くへ移り、八千坪が空いた。その空き地を手に入れたのが、阪急と宝塚をつくった小林一三だった。一九三七年二月に江東楽天地を設立し、十二月には江東劇場と本所映画館が開く。遊園地も食堂も仲見世もある、丸ごと一式の盛り場だった。

八年ももたなかった。一九四五年三月十日の空襲で、江東地区だけで二十三万戸が焼け、楽天地も、隣の江東劇場が盾になった本所映画館のほかはすべて失われた。それでも同じ区画に建て直された。いま楽天地ビルに入っているのは、映画館と、サウナと、二〇一九年に移ってきた百貨店である。堀は埋められ、機関車の工場は去り、劇場は焼けた。この土地でいちばん長く続いているのは、消えた水につけられた名前のほうだった。

  • 錦糸堀は現在の駅北口・北斎通り付近にあった掘割で、本所七不思議の「置いてけ堀」に擬せられる。「錦糸」の語源は諸説あり定まっていない。
  • 駅は1894年12月9日に総武鉄道「本所駅」として開業し、1915年5月1日に錦糸町駅へ改称した。
  • 汽車製造合資会社東京支店の跡地8000坪に、1937年2月設立の江東楽天地が同年12月に開業。1945年3月10日の空襲では本所映画館以外が焼失した。

夜の街

定番

夜になると別の顔を見せる南口

徒歩2分

The South Side Wears a Second Face

錦糸町は、ひとつの駅がふたつの街を抱えている。昼間の南口は住宅寄りの落ち着いた側だが、日が暮れるとネオンが灯り、まったく別の街に変わる。都内でも規模の大きな夜の街のひとつで、深夜まで人が絶えない。

駅から徒歩2分。夜に歩くなら、明るく人通りのある大通り沿いを選びたい。

定番

スパ&カプセル ニューウイング

徒歩6分

Spa & Capsule New Wing

駅の南側にあるサウナとカプセルホテル。錦糸町は駅の徒歩圏にサウナがいくつも集まる街で、この店はその中でもよく知られている。終電を逃してもここで夜を越せる。

駅から徒歩6分。営業時間と男女フロアの扱いは公式サイトで確認すること。

泊まる

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東武ホテルレバント東京

徒歩5分

Tobu Hotel Levant Tokyo

駅から徒歩5分、この一帯で最も規模の大きいホテル。タワー棟に入っており、高層階はスカイツリーに面する。客室も共用部も周辺のビジネスホテルとは水準が違い、地元で客をもてなすときの定番になっている。

東武ホテルレバント東京

2026年7月撮影

ロッテシティホテル錦糸町

徒歩3分

Lotte City Hotel Kinshicho

駅から徒歩3分のシティホテル。周辺のビジネスホテルより客室が広く、設備も整っている。東京の水準では余裕のある部屋で、高層階からはスカイツリー方向を望める。

ロッテシティホテル錦糸町

2026年7月撮影

リアルサウナ錦糸町(スパ&カプセルイン)

Real Sauna Kinshicho (spa and capsule inn)

錦糸町駅から歩ける距離にあるスパ兼カプセルイン。屋上にサウナがあり、店は「スカイツリーを一望できる屋上サウナ」と掲げている。高温サウナは男性専用で、女性側は岩盤浴になる。どちらを使えるかは入る前に確かめたほうがよい。

屋上サウナは12時から22時、カプセルルームは24時間(第3月曜は休み)。泊まればサウナの利用料はかからない。

リアルサウナ錦糸町(スパ&カプセルイン)

2026年9月撮影

一年の行事

8月下旬の2日間

すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り

竪川親水公園

会場は首都高速7号線の高架下。夕方5時半に始まり、9時ごろまで櫓を囲んで踊る。関東でも最大級の盆踊りで、河内音頭は大阪から来た踊りである。見るだけでなく輪に入ってよい。

日程は年によって動きます。予定を組むときは神社・主催者の案内で確認してください。

アクセス

錦糸町駅には3つの系統が来る。JR中央・総武線各駅停車(秋葉原・新宿方面)、JR総武線快速(東京・品川方面と千葉・成田方面)、そして東京メトロ半蔵門線(押上=スカイツリー前を経て渋谷方面へ直通)である。快速と各駅停車はホームが分かれているので、行き先によって乗り場を確認するとよい。地上のJRと地下の半蔵門線は改札が別々になっている。駅の北口は商業施設が集まる側、南口はウインズと飲み屋街の側で、出口を間違えると街の顔つきがまるで変わる。

ベストシーズン

4月下旬〜5月上旬の亀戸天神藤まつり、7月下旬の隅田川花火大会が二大ハイライト。秋(10〜11月)は川沿いのイチョウが黄金色に染まり、気候も快適。夏の夕方以降は居酒屋文化が全開になります。

地元のコツ

錦糸町は北口と南口でかなり雰囲気が異なります。北口は活気ある繁華街、南口は静かな住宅街寄り。スカイツリー観光客がここまで流れてくることはほぼないので、自分のペースでゆっくり歩けます。コンビニの値段は東京全域で同一——錦糸町の「安さ」は飲食店や居酒屋で実感できます。

地名の由来

埋め立てられた錦糸堀という堀の名が地名になった。堀の名の由来には諸説あり、琴や三味線の糸を作る家があったから、東西に通じる堀で朝日と夕日に水面が金の糸のように光ったから、もとの「岸堀」がなまったから、などと言われる。定説はない。

駅名の6言語表記

English
Kinshicho
日本語
錦糸町きんしちょう
한국어
긴시초
简体中文
锦糸町
繁體中文
錦糸町
ไทย
คินชิโจ