Tokyo

asakusa

628年、漁をしていた兄弟が川から引き上げた像を祀ったのが始まりの寺。いま建っているものは、すべて再建されたものだ。

628年創建と伝わる浅草寺を中心に、仲見世と商店街が広がる。参道の店の多くは戦後の再建で、建物は新しく、扱うものは古い。人力車、着物の貸出、隅田川の船と、参拝以外の過ごし方も一通り揃っている。

観光スポット

定番

浅草寺・仲見世通り

浅草寺・仲見世通り

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628年創建の東京最古の寺院。巨大な提灯が吊るされた雷門をくぐると、伝統的な土産物屋や食べ歩きグルメが並ぶ仲見世通りが続き、本堂へと続く参道が旅人を出迎えます。

💡 早朝6〜7時ごろに訪れると、混雑を避けて静かな境内を楽しめます。本堂は朝6時ごろから開いており、地元のお年寄りが参拝に訪れる時間帯です。

浅草神社

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浅草寺のすぐ隣に鎮座する重要文化財の神社。毎年5月に行われる「三社祭」は東京三大祭りのひとつで、神輿が町を練り歩く様子は圧巻です。

💡 浅草寺の人込みに気を取られて素通りしてしまう方が多いのですが、落ち着いた境内の雰囲気はむしろこちらの方が江戸情緒を感じられます。

ホッピー通り

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六区の裏手に延びる路地に、居酒屋が軒を連ねる飲み屋街。戦後に安い酒として広まったホッピーを、いまも看板に掲げて出す店が並びます。

💡 夕方以降に路面のテーブルに腰かけて、もつ煮込みとホッピーを頼むのが地元流。現金のみの店が多い。

地元の穴場

浅草花やしき

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1853年開園の日本最古の遊園地。浅草寺の裏手の住宅街に溶け込むように存在し、昭和の雰囲気そのままのアトラクションが並びます。ガタガタ揺れる小さなローラーコースターは一度乗ったら忘れられない体験です。

💡 入園料と乗り物代は別で、乗り物は回数券かフリーパスを買う。ローラーコースターは園内の建物すれすれを走る。

浅草演芸ホール

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六区の中心に位置する落語・漫才の寄席小屋。戦前から続く下町の演芸文化を今に伝え、一日中さまざまな演者が入れ替わりで舞台に立ちます。

💡 一度入れば入退場は自由で、昼の部から夜の部まで通しでいられる。日本語がわからなくても、漫才の身体表現は追える。昼過ぎは比較的すいている。

隅田公園〜向島の下町散歩

隅田公園〜向島の下町散歩

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浅草の北側、隅田川沿いに600本を超える桜が植えられています。桜の時期以外でも川沿いは歩けます。さらに北の向島には、戦災を免れた木造家屋が残る一帯があります。

💡 浅草にはレンタサイクルがある。川沿いを北へ十分ほど走ると、桜並木が途切れて住宅地に変わる。

伝法院通り

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仲見世から浅草寺西側へ抜ける短い路地に、江戸の町人の暮らしを描いた大きな襖絵が装飾されています。夕暮れ時に提灯が灯ると、まるで映画のセットのような情景が広がりますが、ほとんどの観光客が素通りしてしまう穴場スポットです。

浅草文化観光センターの無料展望テラス

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雷門のすぐ前にある浅草文化観光センター8階の展望テラスからは、雷門の提灯と東京スカイツリーを同時にフレームに収めた写真が無料・ノーウェイトで撮れます。知らない人が多い、最高のビュースポットです。

かっぱ橋道具街

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浅草寺から徒歩10分ほどの「かっぱ橋」は、プロの料理人も通う調理道具の問屋街。和包丁、漆器、陶器、そして超精巧な食品サンプルが観光土産店より大幅に安い値段で揃います。

グルメ

定番

花月堂の巨大メロンパン

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雷門近くの花月堂は、手のひらサイズをゆうに超える焼きたてメロンパンで有名な老舗。ソフトクリームをサンドした「メロンパンアイス」は行列必至の浅草名物です。

💡 開店は9時ごろで、午後早い時間には売り切れることも。行列は10〜15分程度で進むのでご安心を。

大黒家天麩羅の天丼

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1887年創業の天麩羅専門店。ごま油で揚げた海老天に濃い色の甘辛タレをかけた浅草スタイルの天丼は、他の天丼とは一線を画す独特の味わいです。

💡 昼時は行列ができる。開店直後の11時か、14時以降が入りやすい。

仲見世の人形焼・食べ歩きスイーツ

仲見世で目を引く「人形焼」は、あんこを入れて焼いた小さな菓子。揚げまんじゅうやきびだんごなど、歩きながら食べられる菓子が並びます。

💡 目の前で焼いている店を選ぶと出来たてが食べられる。仲見世には、歩きながらではなく店先で食べるようにと掲示している店がある。

地元の穴場

染太郎のもんじゃ焼き

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西浅草にある1937年創業のもんじゃ焼き専門店。昭和の面影そのままの座敷席と紙提灯が下がる店内で、東京下町の味を受け継いできた老舗です。

💡 座敷に座り、鉄板を囲んで自分で焼く。週末は予約したほうが確実。

亀十 — 東京三大どら焼き

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大正末期の創業から同じ雷門通りの場所で営み、今は三代目が継ぐ和菓子店。上野「うさぎや」、東十条「草月」と並んで東京三大どら焼きに数えられる。皮は焼き目がまだらに残るふんわりとした生地で、黒あんと白あんの2種類がある。

💡 10時〜19時。駅から徒歩2分。開店前から行列ができる。きんつば・大福のほか、沖縄産黒糖の生地であんを巻いた「松風」も置く。

西参道商店街

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仲見世から六区方面へ延びる西参道には、仏具店、祭り装束の専門店、食品サンプルのメーカー直販店が並びます。土産物ではなく、使う人のための品を置く店の通りです。

💡 食品サンプルのB品(アウトレット品)やDIYキットが、東京の他のどこよりも安く手に入ります。珍しい土産を探している方は必訪です。

この街の記憶

また建て直された

話は二人の漁師から始まる。628年(推古天皇36年)の朝、檜前浜成・竹成という兄弟が宮戸川——いまの隅田川——で投網を打っていて、網の中に小さな像を見つけた。兄弟の主人だった土師中知は出家し、自分の家を寺に改めてその像を祀った。本尊は高さ一寸八分、およそ五・五センチの金色の観音像と伝わる。ただし秘仏で、寺の外の誰も見たことがない。像が現れた日、一夜のうちに千株ほどの松が生え、三日後には金の鱗をもつ龍が松林に降りたという。山号の「金龍山」はここから来ている。

浅草で目に入るものは、ほとんど古くない。本堂はこれまでにおよそ二十回建て替えられている。多くは火災と落雷によるもので、一〇四一年には地震で倒壊した。戦前まで建っていた本堂は国宝だったが、一九四五年三月十日の夜、東京大空襲の炎がこの一帯に及んで焼け落ちた。いま参拝する本堂は一九五八年の再建で、全国の信徒から集まった寄進によって建てられている。雷門はさらに新しい。慶応元年(一八六五)の火災で焼けたあと、九十五年間そこに無かった。写真に撮られているあの門は一九六〇年の再建で、鉄筋コンクリート造。松下電器の松下幸之助が寄進したもので、本人は名前を出さないよう求めたと伝わる。下がっている大提灯は、およそ十年に一度架け替えられる。

ひとつだけ、そのまま残ったものがある。境内の銀杏で、樹齢は八百年ほどと言われる。焼夷弾の直撃を受けて上部を失い、内部が焼けて空洞になった。それでも枯れず、いまも立っていて、御神木として扱われている。この街を正直に言い表しているのはこの木のほうだ。ここで続いてきたのは建物ではなく、建て直すという行為だった。

  • 本堂は1958年、雷門は1960年の再建。五重塔は1973年に再建されている。
  • 焼け焦げた銀杏は、本堂の近くの境内に立っている。

一年の行事

  1. 2月節分の日

    節分会

    浅草寺

    本堂で豆をまく。浅草寺では「鬼は外」と言わない。観音さまの前に鬼はいないという理由による。

  2. 3月18日

    金龍の舞

    浅草寺

    本尊が現れた日を記念する示現会の奉納舞。長さ約18メートル、重さ約88キロの金の龍を、八人が担いで境内を練る。10月18日にも舞われる。

  3. 5月第2日曜

    白鷺の舞

    浅草寺

    白い羽をつけた舞手が列をなして進む。平安の風俗を写したもので、行列は境内から仲見世を通る。

  4. 5月中旬の金・土・日

    三社祭

    浅草神社

    初日は大行列が町に祭りの始まりを告げ、二日目は町内の神輿が連合で渡御する。最終日、宮神輿三基が各町を回って終わる。三日間、路地の通行は神輿が優先になる。

  5. 7月9日・10日

    四万六千日・ほおずき市

    浅草寺

    この日に参ると四万六千日ぶんの功徳があるとされる。境内にほおずきの鉢が並び、風鈴の音が一日中している。

  6. 7月最終土曜

    隅田川花火大会

    隅田川

    浅草寄りの第一会場と、下流の第二会場から上がる。当日は昼過ぎから場所取りが始まり、夕方には駅も橋も入場規制がかかる。

  7. 8月最終土曜

    浅草サンバカーニバル

    馬道通り・雷門通り

    各チームが山車と隊列でパレードし、審査を受けるコンテスト形式。沿道は歩けなくなるので、動くつもりなら一本裏の道を使う。

  8. 12月17日〜19日

    羽子板市

    浅草寺

    その年に話題になった人物を貼り込んだ押絵羽子板が並ぶ。売れると店の者が手締めをする。18日は納めの観音の縁日にあたる。

日程は年によって動きます。予定を組むときは神社・主催者の案内で確認してください。

泊まる

ザ・ゲートホテル雷門

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雷門通りに面し、雷門から徒歩1分のブティックホテル。屋上テラスからは、浅草寺の屋根と東京スカイツリーが同じ視界に入ります。

1泊約25,000〜45,000円

アンドン旅館

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浅草ゆかりの家族が営む、和モダンなデザインが美しいゲストハウス。障子や和紙を取り入れたシンプルな客室と、夜にはビールが無料で振る舞われるラウンジが旅人同士の交流を生みます。

1泊約7,000〜14,000円

主要ターミナルからのアクセス

  • 渋谷から

    約33分 · 乗換なし · 東京メトロ銀座線 · ¥260

  • 新宿から

    約29分 · 乗換1回 (神田で乗換) · JR中央線快速 → 東京メトロ銀座線 · ¥390

  • 東京駅から

    約20分 · 乗換1回 (上野で乗換) · JR山手線 → 東京メトロ銀座線 · ¥340

  • 上野から

    約6分 · 乗換なし · 東京メトロ銀座線 · ¥180

  • 池袋から

    約30分 · 乗換1回 (上野で乗換) · JR山手線 → 東京メトロ銀座線 · ¥390

  • 品川から

    約24分 · 乗換なし · 京急本線・都営浅草線(直通) · ¥430

  • 成田空港から

    約80分 · 乗換なし · 京成成田スカイアクセス線 アクセス特急(直通) · ¥1,370スカイライナーで日暮里へ出て銀座線に乗り換えると約68分だが、2,745円かかる。

  • 羽田空港から

    約43分 · 乗換1回 (浜松町・大門で乗換) · 東京モノレール → 都営浅草線 · ¥740

所要時間は平日昼間の目安、運賃はきっぷの概算です。どちらも変わるので、当日は乗換案内で確認してください。

アクセス

成田空港からは京成スカイライナーで日暮里へ出て、JR山手線か京成本線に乗り換えます。成田エクスプレスは上野・日暮里に停車しないため、こちらを使う場合は東京駅で下車し、東京メトロ銀座線に乗り換えてください。いずれのルートも所要90〜110分。運賃は列車の種別で大きく変わるので、各社の公式で確かめてください。羽田空港からは京急線が都営浅草線へ直通し、浅草駅まで約40分。つくばエクスプレスの浅草駅も利用できます。エリア内はすべて徒歩で回れます。

ベストシーズン

3月下旬〜4月上旬は隅田公園の桜が咲きますが、この時期の宿は数ヶ月前から埋まります。5月の三社祭は東京三大祭りのひとつで、町会ごとの神輿が路地を通ります。10月中旬には浅草時代まつり。夏の夜は浴衣の人が増えます。冬の早朝は参拝者が少なく、境内で音が少ない時間帯です。

地元のコツ

西浅草や駒形周辺のエリアは地元民が実際に食事や買い物をする場所で、仲見世側に比べて家賃が低い分、飲食店のコスパが良い傾向があります。お土産は仲見世の量産品より、伝法院通りの工芸品店や隅田公園入口近くのギャラリーの方がユニークなものが見つかります。雷門前で人力車夫が無料体験の短距離乗車を勧めることがありますが、有料の本乗りを希望しない場合は丁寧にお断りして問題ありません。

地名の由来

「草が浅い」と読める字で、草の生え方が薄い土地を指したという地形の説が最も有力とされる。アイヌ語や別の言語に由来するという説も唱えられてきたが、裏づけは弱い。