Backstreet Journey
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中野

Nakano

二坪の古書店から始まったビルと、犬十万匹の囲いの跡。

中野駅の北口からサンモールのアーケードが伸び、その先に1966年竣工の中野ブロードウェイがある。1980年にこのビルの2階で古書店として開いたまんだらけを起点に、マンガと中古品の店が館内に広がった。駅の北西の一帯は、1695年の犬の御囲から戦後の警察大学校まで一般の人が入れない場所で、2012年に中野四季の森公園などとして開かれた。

見どころ

定番

中野ブロードウェイ

徒歩7分

Nakano Broadway

1966年に竣工した商業と住宅の複合ビル。地下1階から4階までが店舗で、中古のマンガ、フィギュア、時計、古着などの専門店が細かく仕切られて並ぶ。1980年に二階で開いた二坪の古書店を起点に、こうした店が階を埋めていった。

ビルは10時から20時。ただし店ごとに営業時間が違い、まんだらけ中野店は12時開店なので、朝いちばんに行くと閉まっている店が多い。

中野ブロードウェイ

写真: ayumi kubo / Unsplash

定番

中野サンモール

徒歩2分

Nakano Sun Mall

中野駅北口から中野ブロードウェイまでをまっすぐ結ぶアーケード商店街。歩ききるとそのままブロードウェイの一階に入る造りで、駅から一度も外に出ずにたどり着ける。ドラッグストアや飲食店など、暮らしのための店が多い。

駅から徒歩2分。屋根があるので、雨の日でも濡れずにブロードウェイまで行ける。

中野サンモール

写真: Charlie fong / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)

定番

中野セントラルパーク

徒歩7分

Nakano Central Park

警察大学校などの跡地を再開発して2012年に開いた一角。オフィスビルと大学のキャンパスに囲まれて芝生と広場があり、隣は中野四季の森公園である。ここは江戸期の犬の御囲から戦後の警察施設まで、三百年にわたって一般の人が入れなかった土地にあたる。

時間の制限なく入れる。駅から徒歩7分。ブロードウェイの人混みとは道一本で空気が変わる。

穴場

哲学堂公園

徒歩32分

Tetsugakudo Park

中野区松が丘にある公園で、東洋大学の創立者でもある仏教哲学者・井上円了が明治37年(1904年)から精神修養の場として造営しました。林の中に東西の哲人を祀った不思議な堂宇や門が点在し、国の名勝にも指定されています。

9時〜17時。「哲理門」「四聖堂」「六賢台」など、堂宇にはそれぞれ名前がついている。駅から徒歩32分あるので、歩くなら時間を見ておくこと。

穴場

まんだらけ 中野店

徒歩6分

Mandarake Nakano

1980年に中野ブロードウェイの二階で、二坪の古書店として始まった店。マンガだけを扱う店として開き、いまはブロードウェイの複数のフロアに分かれ、中古マンガ、セル画、同人誌、フィギュアなどを部門ごとに構えている。この店を起点に、ビルの性格が変わっていった。

12時開店、20時閉店。ビル自体は10時に開くので、早く着きすぎないように。店内は撮影が禁止されていることが多い。

穴場

すごろくや(アナログゲーム専門店)

徒歩30分

Sugorokuya (Analogue Games Shop)

国内で最も知られたボードゲーム専門店。本社と店舗は中野から一駅の東中野駅から徒歩1分にあります。品揃えの約7割が海外製品でドイツ製ボードゲームが充実しており、ヒット作『ナンジャモンジャ』など自社開発ゲームも扱っています。

中野駅からは徒歩30分ほど。中央・総武線の各駅停車で東中野駅へ一駅乗るほうが早い。

グルメ

定番

中華そば 青葉 中野本店

徒歩5分

Chuka Soba Aoba, Nakano main shop

1996年にこの場所で始まったラーメン店。かつお節・さば節・煮干しの魚系スープと、豚骨・鶏ガラの動物系スープを合わせる「ダブルスープ」を広めた店として知られる。これをまねた店は「青葉インスパイア系」と呼ばれた。首都圏に支店が増えたが、本店は中野にある。

10時30分〜21時00分。駅から徒歩5分。中華そばのほかつけ麺もある。昼は行列ができることが多い。

定番

コーヒーロード

徒歩3分

Coffee Road

中野駅からいちばん近い部類の喫茶店。朝8時30分から開き、夕方18時で閉まる。夜はやっていないので、朝いちばんか、歩きまわる合間に寄る店になる。

8時30分〜18時。駅から徒歩3分。

穴場

さらしな總本店 北口店

徒歩5分

Sarashina Sohonten, north exit shop

中野駅北口の側にあるそば屋。昼から夜まで通しで開いていて、途中で閉まらない。ざるそばのほか丼物も置く、街のそば屋の造りである。

11時〜20時30分。駅から徒歩5分。中休みが無いので、昼と夜のあいだの時間でも入れる。

穴場

北口の路地裏・立ち飲み屋

徒歩3分

Standing Bars (Tachinomi) on North Exit Alleys

中野駅北口を出てすぐの路地に、立ち飲みの小さな店が固まっている一帯。カウンターだけの造りが多く、夕方から人が入りはじめる。ブロードウェイへ向かうサンモールの人通りとは、通りひとつ隔てただけで空気が変わる。

駅から徒歩3分。多くは夕方から。小さな店が多いので、現金を用意しておくと確実。

街の記憶

三百年、囲われていた

元禄八年、五代将軍綱吉の生類憐みの令にともなって、中野に犬の囲いが作られた。いまの中野区役所のあたりを中心にした敷地で、囲いは五つあった。幕府の記録では、収容された犬はおよそ十万匹にのぼる。犬小屋のほかに日除けの小屋が並び、子犬を育てるための建物が四百五十九棟あったという。宝永六年、綱吉が死ぬと囲いは廃止された。十五年しか続かなかった。跡地は八代吉宗の代に桃畑になっている。

囲いは消えたが、名前が残った。その一帯は囲町と呼ばれるようになる。そして土地は、囲われつづけた。明治以降は陸軍の用地になって電信隊が置かれ、その跡に一九三八年、のちに陸軍中野学校と呼ばれる学校が作られる。戦後は警察大学校と警視庁警察学校になった。囲町という町名が消えたのは一九六六年、警察の施設が府中へ移ったのは二〇〇一年である。

二〇一二年、その土地がようやく開いた。いまは防災公園と大学と高層のビルが並んでいる。中野駅から北を見ると、駅前の細い路地と商店街の密度が途中でぷつりと途切れ、不自然なほど広く四角い土地が始まる。その境目が囲いの輪郭である。区役所の前には犬の像が置かれている。この土地が担ってきた用途のなかで、犬の囲いはいちばん短かった。いちばん短かったものだけが、目印を残している。

  • 元禄8年(1695年)、生類憐みの令にともない中野に犬の御囲が置かれた。中野区役所を中心とする一帯で、囲いは5つ。幕府の記録では収容数は約10万匹。
  • 犬小屋のほかに日除け小屋があり、子犬の養育施設は459棟あったとされる。敷地の広さは資料により16万坪から30万坪まで幅があるため、本文では書いていない。
  • 宝永6年(1709年)の綱吉の死により廃止。開設から15年だった。跡地は8代吉宗の代に桃畑になった。
  • 旧町名「囲町」はこの御囲に由来する。1966年に廃止され中野に編入。現在の中野4丁目にあたる。
  • 陸軍中野学校は1938年3月に防諜研究所として発足し、1939年に後方勤務要員養成所、1940年に陸軍中野学校と改称。囲町の電信隊跡地にあった。戦後は警察大学校・警視庁警察学校となり、2001年に府中へ移転。跡地の再開発で2012年に中野四季の森公園などが開いた。

夜の街

穴場

heavysick ZERO

徒歩8分

中野五丁目にあるライブハウス。大きな会場ではなく、インディーズの公演が中心で、出演者との距離が近い。中野にはこの規模の箱がいくつかある。

駅から徒歩8分。公演ごとにチケットが要り、開演時間も日によって違う。行くなら公式サイトでその日の出演を確認すること。

泊まる

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中野ワールドホテル

徒歩6分

Nakano World Hotel

駅から徒歩6分、チェーン系のビジネスホテルというよりゲストハウスに近い規模の宿だが評価は高い。中野ブロードウェイやアーケード街へも徒歩ですぐ。

コートレジデンス東京中野

徒歩9分

Court Residence Tokyo Nakano

駅から徒歩9分、ブロードウェイの裏手の住宅街にある。ミニキッチン付きのアパートメント型で、通常のビジネスホテルより長めの滞在に向く。駅前ではなく、中野の生活圏のなかに泊まることになる。

一年の行事

9月中旬の土日

例大祭

中野氷川神社

中野区でいちばん大きな祭り。氏子三十五町会のうち二十ほどの町会から神輿が出る。青梅街道・山手通り・中野通り・早稲田通りといった大通りの片側車線を使って、連合神輿が進む。

日程は年によって動きます。予定を組むときは神社・主催者の案内で確認してください。

主要ターミナルからのアクセス

渋谷から約16分乗換1回(新宿で乗換)JR山手線 → JR中央線快速¥210
新宿から約4分乗換なしJR中央線快速¥200
東京駅から約18分乗換なしJR中央線快速¥260
上野から約28分乗換1回(神田で乗換)JR京浜東北線 → JR中央線快速¥260
池袋から約16分乗換1回(新宿で乗換)JR埼京線 → JR中央線快速¥210
品川から約27分乗換1回(新宿で乗換)JR山手線 → JR中央線快速¥260
成田空港から約93分乗換2回(日暮里と新宿で乗換)京成スカイライナー → JR山手線 → JR中央・総武線各駅停車¥2,910
羽田空港から約53分乗換2回(浜松町と神田で乗換)東京モノレール → JR京浜東北線 → JR中央線快速¥860どの起点から来ても「新宿でJR中央線快速に乗り換える」のが基本形。上野と羽田からは神田で乗り換えるほうが早い。

所要時間は平日昼間の目安、運賃はきっぷの概算です。どちらも変わるので、当日は乗換案内で確認してください。

アクセス

中野にはJR中央線(快速と各駅停車)と東京メトロ東西線が乗り入れる。中央線快速では新宿の次が中野で、東西線はこの駅から地下に入って大手町・日本橋方面へ向かう。所要時間と運賃は下の表にまとめてある。改札を出て北口へ行くとサンモールのアーケードがまっすぐ伸びていて、そのままブロードウェイに入れる。セントラルパークと区役所も同じ北口から。哲学堂公園だけは離れていて、歩くと30分以上かかる。

ベストシーズン

中野ブロードウェイは10時から20時。ただし店ごとに営業時間が違い、まんだらけ中野店は12時からなので、午前中に行くと開いていない店が多い。哲学堂公園は9時から17時。セントラルパークは時間の制限なく入れる。春はセントラルパーク一帯の桜が咲く。

地元のコツ

ブロードウェイの店内は撮影が禁止されていることが多い。カメラを向ける前に掲示を確認したい。ビルは10時に開くが、目当ての店が12時開店ということがあるので、時間を調べてから動くほうがよい。見どころは駅の北側に集まっていて、南口側は住宅と飲食店が中心になる。

地名の由来

武蔵野のなかほどにあたることから中野と呼ばれた。江戸から見れば西の外れだが、武蔵野という広い台地の中では真ん中にあたる。どこを基準に「中」とするかで、土地の見え方が変わる。

駅名の6言語表記

English
Nakano
日本語
中野なかの
한국어
나카노
简体中文
中野
繁體中文
中野
ไทย
นาคาโนะ